二人で入居したいんだけどこれって不動産屋としてはどうなの?

二人で住むということは通常のワンルーム等では広さが厳しく、どうしても2DK等になってしまい、当然家賃はワンルームに比べて高くなります。そこで大家さんが心配なのは、もし二人が仲違いした時、残った片方で家賃を支払えるのかということです。

いくら二人が契約の時に仲睦まじくても、たとえそれが友人関係であろうと恋人関係であろうと、人の仲とは水もの、いつ崩壊してしまうかは誰にもわかりません。 崩壊したとしても大家さんに迷惑をかけないだけの財力があるのか、ということが問題になるでしょう。

【契約について】
このような背景がある為、連名での契約の場合それぞれに対して連帯保証人を立てるように求めてくるケースが多いです。ですので連帯保証人になってくれる両親などの公認も得ている必要があるといえるでしょう。 
また、連名の場合、二人が仲違いしてあなただけが退居しても、もし大家さんから請求を受ければ全額の家賃を払う義務があります。退居しているから住んでいる人に請求してという理屈は通らないのです。

【原状回復について】
さらに、退居の時の原状回復費についても、たとえあなたが住んでいなくても請求されれば全額払う必要があります。 
なぜならあなたが退居したからといって連名契約が終了するわけではないからです。どちらかが住んでいる以上、大家さんにとってはその賃貸借契約は継続しているのですから。
また、連名でなくどちらかの単独での契約の場合は、単独でその物件の家賃を支払うだけの財力がなければ審査で落ちてしまうこともあります。
これは大家さんがどのように判断するかに全てがかかっている為、ケースバイケースといえるでしょう。
いずれにしても万が一の時に大家さんに心配をかけないということをしっかりアピールするといいでしょう。 人間関係(特に恋人関係)は砂上の楼閣となりやすいので、石橋を叩いて渡るくらい慎重に考えるのがよろしいかと思われます。